どうして心配しちゃってるの?
医療事務の仕事なんて朝飯前って聞いたよ!
AIの普及によって感じている不安に対して、医療事務歴13年の僕がお答えします。
ただし、未来のことは誰にも分かりませんので1つの考えとして読んでください。
ここでは医療事務=医事課として理解しておいてください。
ココがポイント
- AIにできる範囲はどこまでなのか。
- AIによって奪われる可能性は0ではない。それでも人間にしかできない仕事がある。
- 医療事務の仕事は無くならない。
Contents
医療事務はAIに仕事を奪われるのか?
AIという言葉が世の中に浸透してきたと感じてきたとき、こんな文言を見聞きしたことはありませんでしたか?
株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼社長:嶋本 正、以下
「NRI」)は、英オックスフォード大学のマイケル A. オズボーン准教授およびカール・ベネ
ディクト・フレイ博士*1との共同研究により、国内 601 種類の職業*2について、それぞれ人
工知能やロボット等で代替される確率を試算しました。この結果、10~20 年後に、日本の
労働人口の約 49%が就いている職業において、それらに代替することが可能との推計結果
が得られています。
野村総合研究所とオックスフォード大学による共同研究で、AIに代替可能な職業の1つに医療事務がありました。
たしかに事務職はAI化しやすい職種でしょう。
なぜなら、単純な作業・単純ではないけどパターン化されている作業が多いから。
医療事務もその内の1つとして認識されていました。
AIが奪うであろう仕事2つ
では、AIが奪うであろう医療事務の仕事とはどういったものがあるのでしょうか。
それは
会計入力
レセプトチェック
その理由は
会計入力とレセプトチェックどちらも、いわゆる点数本に基づいてルールが決まっているから。
ルールをAIに覚えさせてしまえば会計を間違うこともありません。
1月に1回しか算定できない項目や併算定不可の項目も、見落とすことなく正確に入力できます。
レセプトチェックでは、適切な病名入力をすることはお手の物でしょう。
人間のチェックだけでは気付きにくい縦覧点検だって朝飯前でしょう。
医療事務の仕事は無くなってしまうのか
AIが本気で学習したら・・・もしかしたら人間は要らなくなってしまうんじゃない?
急性期病院・慢性期病院・クリニックなどの、医療機関の機能によって条件は違ってくるかなー。
おそらく急性期ほど医療事務の必要性が残るでしょう。
複雑でパターン化しにくいから。
それに、急性期病院じゃなくても大丈夫。仕事は完全には奪われません。
ただし、安心しきってはいけません。
パターン化している医療機関は要注意です。
パターン化していることは、AIに取って代わられる要因になるはずです。
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医療事務の仕事が完全には奪われない理由
診療報酬の算定は曖昧な解釈が多く、人の知識と経験で積極算定することができるから
点数本(診療点数早見表)を読んだことがある人は分かるはずです。
・言ってる意味が分からない!
・読み方によってAともBとも解釈できる!
・AとBどっちも算定できそうだけど、どっちが適切なの?
そう。点数本はとても難しいです。
日々の医療現場において色々なパターンがありすぎて、読む人によって見え方が変わってきます。
だから、そこには人が必要。
こんな複雑な仕事、AIにはできないでしょう。
あの記事から5年が経った今、医療事務はどうなっているのか
消える仕事と言われていますが、無くなりません。
むしろ人員不足です💦
少し私見が入りました。失礼しました。
会計入力やレセプトチェックの仕事は、あと10年したら今では考えられないほど進歩していてAI化することもあるかもしれません。
ですが、窓口業務は人対人です。
やはり人が対応することが患者さんにとっても安心できるのではないでしょうか。
ちなみ、冒頭でお伝えした野村総合研究所の記事に載っていた職業ですが、他には下の図のようなものがあります。
これらが全部AI化したらどんな世界になるのでしょうか。楽しみのような怖いような感覚ですね。


